特許事務所は個人で事務所をかまえている場合もあれば、数十人程度の弁理士を抱えている事務所や100人以上の弁理士、スタッフを雇っている大規模なものまで本当にいろいろあるそうです。
こうした大規模な事務所に依頼をするメリットとしてどのようなことがあるのでしょうか。
実は大規模な特許事務所はその分だけあらゆる分野の専門の弁理士を抱えているというメリットが大きいという話を聞きました。
そのため「機械」、「電気」、「バイオ」、「化学」、「ビジネスモデル」などについて細かなジャンルの専門家がたくさんいて、結果的により多くのニーズに応えられるようになっているというのです。
もちろん特許のみに限ったことではないようで、大手の特許事務所では商標や意匠などに関しても専門家を置いている場合が多く、こうした方面での手続きも抜かりなく行ってくれるとのことです。
とは言え大規模な特許事務所の場合、広い分野を扱っている分どうしても仕事の信頼性については分野によって多少のムラが生じることもあるらしく、それが大規模な事務所の課題だということでした。
一方で、一人やごく少人数の特許事務所というのは、最初から得意なジャンルを前面に打ち出しているような事務所が多いようです。専門の分野さえピタリとはまれば一人でやっている特許事務所であっても非常に良い仕事をしてもらうことが可能なようです。と言うのも、小さな特許事務所では各案件の最初から最後まですべてをこなす実力があることが基本的には前提となりますが、大きな特許事務所の場合は、仕事も流れ作業になっている場合があり、案件の全容を把握している人が意外と少ないというようなこともあるらしいのです。また、小さな事務所のほうが個人の発明家は相談しやすいというメリットもあるのかもしれません。