特許事務所は個人で行っている人もいます。また逆に100人以上のスタッフを抱えている大規模な事務所もあるようです。通常よく見かけるのは1人の弁理士とそれを支える数名のスタッフ、もしくは数名の弁理士と10人程度のスタッフで構成されているといった規模のところが多いようです。
特許事務所でもスタッフの数が弁理士を含めて100人以上にもなるような大規模な事務所では、基本的に誰がどのような仕事をこなすかという職務の分担が決まっているところがほとんどのようです。
大規模な特許事務所のトップは「所長弁理士」と呼ばれることが多いようです。通常の会社では代表取締役にあたるそうです。社長さんですね。面白い例としては共同経営の形態を取っている特許事務所の場合、持ち回りで共同経営者が順番に所長弁理士を担当するといった事務所もあるのだそうです。
また俗に「パートナー」と呼ばれるのは特許事務所の共同経営者のことだそうです。大きな事務所の場合は何名かのパートナーが存在することがあり、言わば取締役的な立場の職務を行っているようです。
こうした所長弁理士、パートナーの下に位置するのが「担当弁理士」と呼ばれる弁理士たちだそうです。実際に出願明細書などの作成を行うのはこの担当弁理士であることが多いそうです。
その他の実務や事務などを行うスタッフは「所員」と呼ばれるそうです。所員の行う仕事は非常に多岐に分かれていて、先行技術調査担当者、図面を作成する人、翻訳をする人、コンピュータのシステム管理者などがいる一方で、出願明細書などの作成の補助をする人や秘書、手続きの事務などを担当する人もいると言うことです。またこれらの仕事をいくつか兼ねて担当することも多いようです。
大規模な特許事務所になると、普通の会社の中の組織と変わらない感じなんでしょうかね。所長さんに組織を統率する能力がないと厳しい職場環境になりそうですね。